2014年 第6回かながわ新聞感想文コンクール

小学4年生の部 入選

えがおになれる「いいこと新聞」
横浜市立東戸塚小学校
田中 千福

 わたしは、夏休み中、おじいちゃんの家に行きました。おじいちゃんは新聞を取っているので、わたしはひまな時に、その新聞をのぞいていました。でも、のっている記事は、ニュースでやるような事けん、どこかで起きた内戦など、「ドキッ」とするような記事が多かったです。それが事実だからしょうがないけど、わたしはあまり知りたくないなと思いました。そこで、わたしは、こんなことを考えつきました。もしもわたしが新聞記者だったら、「いいこと新聞」をつくるということです。その「いいこと新聞」には、日本であった「いいこと」をたくさんのせるのです。例えば、「日本の○○選手が○○で金メダルを取りました。」とか、「日本の○○研究者が○○を開発しました。」「○○さんがノーベル賞を受賞しました。」などです。このような記事をのせれば、「わぁ。○○さんみたいにがんばろう。」「○○が開発されたんだ。うれしい。」と読んだ人が思って、自然とにっこりするはずです。
 この新聞でやりたいことが、二つあります。
 一つは、この新聞を世界かっ国に提供することです。かっ国用に一つひとつ作って、「アメリカ用」「フランス用」「イギリス用」と、内容が変わるのです。こうすれば、色々な国の人がえがおになれます。
 もう一つは、この新聞を通して色々な国と交流を深めることです。どのようなことをやるかと言うと、例えば、年に一度、今まであったいいことをきそって、ゆう勝を決める世界いいこと大会をやることです。これをやって、ゆう勝した国のものをゆ入したり、ぎじゅつを教えてもらったりすれば、新聞を通して交流を深めることができるはずです。
 今まで考えたことは、「もしも」だけれど、こんな新聞があったらすごく楽しいと思います。だって、いいことしかのっていないので、「ドキッ」としないからです。最後に、わたしが「いいこと新聞」があったら、一番のせたい記事を書きます。それは、「ふつうの新聞が、いいこと新聞みたいに、いいことしかのらなくなる日。」そんなふうになれるように、わたしのできることを見つけたいです。

課題(2)


人としてわすれてはいけないこと
平塚市立花水小学校
大矢 莉々

 私は、この新聞記事を読んで心がしめつけられました。見出しは、「人種差別、黒人がデモ」です。見出しを見た時、写真にも目がいきました。写真を見た時、私は「あー中国とかのデモと同じかな」と思いました。デモのきっかけは少年射殺事件です。黒人の少年(十七才)を銃でうって死なせた白人男性が七月十三日、さいばんで無罪になったからです。しかし、無罪にかんするデモがニューヨークやロサンゼルスなどの百以上の街で行われたそうです。「黒人は殺されてもいいというのか。」「無罪は白人だったからだ。」とおこっています。私は、はだの色だけで判断するなんてと思いました。
 事件がおきた国は昔から人種差別がある国でした。バスでは前から何れつ目までは白人のすわるところ、そこから後ろは黒人のすわるところというように、細かいところまで気にしていたようです。
 また、神奈川新聞には「路上検査にいけん判断、人種差別的で不合理」という、今までの内ようと同じような記事が、かかれていました。内ようは八月十二日、ニユーヨーク市けいさつが路上でふしん者とみなすアフリカ系市民らに、路上検査をきつく行い、それが人種差別だと、さいばんで決まったそうです。二〇一一年の結果によると、ニューヨーク市で六十八万回をこえる路上検査が行われ、そのうち、約八十七パーセントがヒスパニック(中南米系)とアフリカ系を対象としていたとのことです。私は、約八十七パーセントがヒスパニック(中南米系)とアフリカ系を対象としていた、という記事を読んで、アメリカは自由で公平な国だと聞いたことがあったのでとてもおどろいてしまいました。
 アメリカの国で、黒人のためにがんばっている人は、あの有名なリンカーン大統領、キング牧師そして、オバマ大統領などがいます。これらの人は、黒人のためにどれいせいどをなくしたり、人種差別や黒人差別をなくしたりという運動をしています。
 私は、本当に黒人がかわいそうだと思います。ただ、はだの色が黒いというだけで、まわりからあやしい人なんじゃないかと、悪く思われたり、ひどいことをされたりしてしまいます。
 今、私たちが忘れてはいけない事は、はだの色がちがうだけで差別を受けたり、アフリカの方では学校に行きたくても、行かせてもらえずに働かされている子供達がいます。それに比べて、私たち日本の子供達はいかにめぐまれて、幸せに生活しているかという事を新聞記事を読んで思いました。そして、めぐまれている事にかんしゃしながら、たいへんな事でもそのかべをのりこえて、何事にも一生けん命ちょうせんしていきたいと思います。

課題(1)
(読売KODOMO新聞 8月1日付)「『人種差別』黒人がデモ」
(神奈川新聞 8月14日付)「路上検査に違憲判断」


原爆を無くすために
秦野市立南が丘小学校
牟田 大智

 ぼくは、この夏休み長崎の平和公園と原爆資料館に行きました。平和公園には、きれいな平和の泉や、大きな平和きねんぞうなどがあって、平和がいいと伝えられているように感じました。原爆資料館は、建物の前まで行った時、どんな物があるか想ぞうしました。
 「やっぱり、こわい写真などがあるのかなぁ。」と思いました。中に入ると、皮ふがやけただれてダラダラになった少女の写真、放射線の傷を持った人の写真、頭がいこつの付いた鉄かぶとなどが、目に入ってきました。写真を見たしゅん間むねが、「ゾクッ。」としました。ほかのてん示物も、想ぞうをこえていて、こわいだけではすまない、おそろしいものだと思いました。家に帰ってからも、原爆のことを考えていました。そんな時この新聞記事と出会いました。
 築城昭平さんは、ねている時にひ爆し、爆風でかべに打ちつけられました。左手首と左足がやけただれ、ガラスのはへんで体中に血を流しながら、はだしで二十メートルも先の防空ごうににげたそうです。防空ごうの中には、鼻や耳が無くなった人、皮がペロリとたれさがっている人、全身やけただれぼうぜんと立っている人々がいて、まさに地ごく絵図だったと。昭平さんは言っています。そして二カ月間、高熱と血便がつづき、脱毛と傷の痛みになやまされ、死をかくごしたそうです。ぼくは、ひどいと思いました。原爆のおそろしさ、ざんこくさが伝わってきました。自分は、ひ爆者になりたくないです。そして、もう昭平さんのような思いをする人は、この地球から出てほしくないです。
 この記事を読んで、ぎ問に思ったことがあります。それは、日本せいふがかく兵器を無くす動きをしていないということです。日本は世界の会議で、かく兵器を無くすと言わなかったのです。しかも、平和けん法を変えようとしています。これは、世界唯一のひ爆国で、原爆のおそろしさを一番知っている国として変だと思いました。ひ爆者の人たちは、かく兵器を無くすためにうったえつづけているのだから、国も動かなければならないと思いました。
 ぼくたちは、ひ爆者の声を直せつ聞くことができる最後の世代です。ひ爆者の声を聞いて、何が起きたかをもっと知っていこうと思います。それから、次の世代、また次の世代と、伝えていきたいです。

課題(1)(毎日新聞 8月10日付)
「平和への誓い(全文)」


ゆめの小惑星発見!!
横浜市立都田小学校
坂田 真悠

 わたしは小さいころから星の事が大好きでした。プラネタリウムに行ったり、星座早見盤を使って星空を見たり、自由研究では星座や惑星の事を調べました。今年の夏休みに入ったころ、空を見上げてるわたしにお母さんが言いました。「まだだれも見つけていない星を見つけると、見つけた人がその星に名前を付けられるんだよ。」と。そんな事が出来るのだなんてビックリしました。わたしも見つけたいと思いワクワクしました。
 夏休みのある日、わたしはとても気になる新聞の記事を見つけました。見出しは「新天体登録、命名権も」です。記事の内ようは、二〇〇九年に女子中学生三人が発見した小惑星を国際天文学連合が新天体として登録した事を発表したというものでした。三人には小惑星の命名権があたえられると、書いてありました。三人が発見したのは、中学一年、中学二年、高校一年の時だったそうです。四年生のわたしと、いくつも変わらない女の子です。数えきれないほどたくさんある星の中に、だれも見つけた事のない星を見つけるのは、どれだけ大変な事だったのでしょうか。どれだけ根気のいる事だったのでしょうか。どの位の時間、望遠鏡をのぞいていたのでしょうか。これまで、男子学生の発見例はあるけれど、女子中学生は「日本で初めて」と書いてありました。すごくえらい科学者や研究者ではなく、わたしと住んでいる所も近い、年れいも近い女の子達のがんばった結果が、こんなにすごい事につながったんだと感動しました。
 発見したのは「二〇〇九年十一月」と書いてありました。登録された今は二〇一三年なので、やく四年もかかってみとめられたという事になります。それだけ、新しく星を登録するのは大変な事なんだと思いました。
 お母さんに、星を発見したら名前をつけられる話を聞いたとき、わたしもぜったいに見つけたいと思いました。でも何から調べたらいいのか、何をじゅんびしたらいいのか全く分かりません。ただ一つ分かっていることは、わたしが星を見つけた時に「まゆ星」と命名する事です。

課題(1)(神奈川新聞 8月8日付)
「新天体登録、命名権も」

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