2014年 第6回かながわ新聞感想文コンクール

小学6年生の部 優秀賞(神奈川新聞社賞)

富士山の美しさを世界へ
横浜市立中沢小学校
田中 千陽

 わたしは、毎日、新聞で情報を取り入れています。今日は、世界遺産に選ばれた富士山について書かれたものを読みました。
 先日、新幹線に乗った時、静岡に入り、美しい富士山が見えると、あちこちの席から、「今日の富士山はきれいだね。」と話す声が聞こえてきました。また、テレビなどの外国人へのインタビューで、「ニッポン、フジヤマ。」と言うのをよく見ます。いろいろな場面で富士山は、多くの人々に愛されているのだなと思います。
 しかし、そんな富士山が今まで世界遺産に選ばれなかった理由が、山のごみによる環境破壊と知り、同じ日本人として、はずかしくなりました。さらに、世界遺産となり、今より、ごみが増えたり、自然がこわされたりすることを心配しているという記事を読み、とても悲しくなりました。
 日本人は、世界でもマナーがよいといわれているのに、なぜ、富士山にごみを捨てるのでしょうか。それは、日本人は「見ていない所で捨てる」という行為をよくする人が多いからだと思います。ごみ箱のない山や海、行楽地の駐車場、道路のわきなど、投げすてられたたくさんのごみをよく目にします。人の見ていないところで悪いことをすると、必ず自分に返ってくることを知らない日本人が多いのではないかと思います。とても悲しく、はずかしいことです。
 富士山の世界遺産登録を機会に、日本人ひとりひとりが、もっと環境を守ることについて考え、美しい日本を守らなければいけないと思います。日本のシンボルである富士山をさらに美しくすることは、日本人の願いであり、未来への義務でもあります。そして、富士山のように、岳々しく、美しい心を持つ日本人が、世界の人々に愛されるようになればいいと思うばかりです。

課題(1)(神奈川新聞 6月24日付)
「富士山の魅力を世界に/世界文化遺産」

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