私は、普通に学校に行っています。もちろん、苦手な科目が続く日、休み明けの日などは行きたくないなあと思う事もあります。そんな時でも私は普通に学校に通っています。でも、そんな「普通」って何だろう?朝、起きれば身じたくをして学校へ通う生活。今の私にはそんな生活があたりまえの事だと思っていました。
そんな時、茅ケ崎という事もあり「学校に行けなかったもどかしさ」という記事が目にとまりました。
シンガー・ソングライターの黒木ちひろさん。黒木さんは中学二年生の時から不眠に悩まされ、体調を崩すようになりました。次第に学校にも行きたいのに行けなくなっていき、その後病院で「うつ病」と診断されました。黒木さん自身でもなぜ学校に行けないのか分からなくなっていき、自分だけ置いていかれるような気がして不安で苦しかったそうです。そんな時、心の内をブログで詩に書き周りから反響があると嬉しくなりました。何げなく聞いていた歌にも衝撃を受け、音楽が心の救いになると感じ、歌の世界にのめりこんでいったそうです。
記事を読む前は、なぜ学校に行けないのだろうと不思議に思いましたが、学校に本当は行きたくても行けない人がいるという事を知りました。
私はまだ黒木さんのように学校に行きたくても行けない苦しみは経験した事はありませんが、この記事に心をひかれて黒木さんに会って歌を聞きたくなり神奈川新聞社へ電話をかけ、黒木さんの了解をいただいてから、連絡先を教えてもらいました。そして数日後、黒木さんに路上ライブの日程を聞き、八月二十一日、黒木さんの路上ライブへ行きました。そこで私が、「今、学校に行きたくても行けない人達に何を伝えたいですか?」と聞いてみると黒木さんは、「がんばりすぎないでいいんだよ。学校に行かなくてもだいじょうぶだよ。」と答えてくれました。黒木さんは完ペキを求めすぎて、優等生であろうとしてしまったそうです。きっと、黒木さんは学校に行かなくても良いという事を伝えたいのではなく、自分が学校に行っていないからダメな人間だと責めすぎないで良いんだよという事を伝えたかったのではないのかなと思います。
私もこの先色々な理由で、学校に行けなくなってしまう事があるかもしれませんが、そんな時でも黒木さんが歌という希望を見つけたように、何か希望となるものを見つけられたらいいなあと思います。そして今、普通に学校に行けている事に幸せを感じながら、今自分ができる精一杯の事をやっていきたいと思います。
課題(1)(神奈川新聞 8月12日付)
「自分も誰か救えたら」