2014年 第6回かながわ新聞感想文コンクール

小学6年生の部 優秀賞

優しい心、感謝の気持ち
横浜市立長津田小学校 六年 山元 あおい

 テレビや新聞で広島の土砂災害についての報道を、私はたくさん目にしました。たくさんの被害を受けた広島の様子を知り、驚きとともに、大変さやこわさを感じました。そんな中、新聞を見て「ボランティア申し出殺到」という見出しが、とても印象的でした。私がテレビで見ていたのは、被害の様子ばかりで、ボランティアの人達がいたとは知らず、救助隊の人達だけだと思っていました。募集を行わなくてもいいほどに、たくさんの人々が、ボランティアを行おうとしているのは、とてもすごい事だと思いました。ボランティアをしようと、すぐ行動に出るのは、そう簡単なことではないと私は思います。なので、ボランティアをする人たちは、とても立派でとても尊敬できる存在だと思います。困っている人たちがいる時こそ、日本の人たちみんなで協力しあい、助け合いをしていくべきだと改めて思いました。

 東日本大震災の時も同じでした。地震により、東北はたくさんの被害を受け、たくさんの人が亡くなりました。そんな時、全国からのたくさんの寄付金、救援物質が届いたというニュースを見て、本当にみんなで助け合っている、困っている時、みんなで協力しあっている、と思いました。そして日本だけでなく、外国からも、救助隊の人が来てくれたり、義援金を送ってくれたり、とても私は感動しました。そして、見ているだけでなく自分も協力しないと、という気持ちになりました。その時、人は助け合いの優しい心を誰でももっているんだなと思いました。その優しい心は、ふだんはもちろん、こんな被害を受けたり、人が困っている時にこそ、優しい心をもって協力しあい、乗りこえていくべきだと思いました。

 「人に優しいことをしたら、自分にも返ってくる。」という言葉は本当だと思います。広島が被害を受けた時、東日本大震災の被災地・宮城、福島両県の住民からお返しがしたい、との連絡もあったという記事を読んで、助けてもらった人たちは、感謝の気持ちを忘れてはいないんだなと思いました。

 人が困っていたら助け合い、助けられたら、感謝する。

 とてもすてきなことだと、とても感動しました。優しい心を忘れず、感謝の気持ちを忘れないことがなによりも大切なことだと思います。

課題(1)(読売新聞8月23日付)
「ボランティア申し出殺到」


小学6年生の部 優秀賞

「尊い命」から学ぶこと
横浜市立藤が丘小学校 六年 高口 健

 ぼくは「『有害』な動物を食用に」、という見出しで違和感を感じました。農作物に被害を与える動物をこれまでは「有害」という理由で殺してきたにもかかわらず、最近は捕えた動物の肉を食用として役立てようとしているのです。しかし、この記事を読むにつれて、「有害」な動物の肉を食用にする事へのとまどいがなくなりました。「せっかくいただいた命を無駄にしたくない」という姿勢が大切だという言葉に共感したからです。むやみに動物を殺していいわけはなく、「守って増やしてまた減らす」という自然バランスへの配慮が必要です。常に「必要以上にとりすぎてはいけない」という記事に登場する日浅さん達の、命の尊さを重視している思いに安心しました。

 この記事の中でジビエという見慣れない言葉を見つけ辞書で調べると、野生動物の食用肉を指すフランス料理の用語だと分かりました。「有害」な動物の肉が高級レストランの食材になるのも非常に興味深い話です。

 この記事をきっかけに、ぼくは日常生活の中で無駄とか有害だとされてきたものの中にも工夫次第では何か世の中の役に立つものがあるのではないかと考えるようになりました。

 例えば、資源のリサイクルです。リサイクルはペットボトルなどのゴミや使用済みの家電や自動車部品など必要とされなくなった物を原材料に戻して再利用しているからです。特に最近では携帯電話のリサイクルが注目されていて、ゴミとなった携帯電話から金などの貴金属を取り出すことに成功しています。単なるゴミがまさに宝に変わるわけです。

 こうした新たな価値を生み出す物が出てくれば、人々の環境に対する配慮の意識も更に高まると思います。

 ぼくは、今の世の中はもったいない事が多いと思います。工夫さえすれば社会はもっと改善できると思います。

 ぼくはこの記事を読んで、まず自分ができることから始めようと思います。古紙の回収やゴミの分別などのあたり前のような事をきちんと行うことによって世の中に少しでも貢献したいと思います。

課題(1)(朝日小学生新聞 7月22日付)
「『有害』な動物を食用に」

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