2014年 第6回かながわ新聞感想文コンクール

小学6年生の部 最優秀賞

「アンプティサッカー」の記事を読んで
横浜市立本郷台小学校 六年 加藤 太朗

 「アンプティ」とは「手足を切断された人」という意味で、こういった人たちがつえを使ってプレイするサッカーを、「アンプティサッカー」と呼ぶそうです。

 この記事の中で、小学2年生の男の子が、「アンプティサッカー」に挑戦していることが書かれていました。

 私はこの記事を読んで、足が片一方しかないのに、サッカーができるなんてすごいと思いました。また障がいがあるのに、スポーツを始めようと思うなんて、勇気があると思いました。

 なんでこんなにがんばれるのでしょう。障がいがある人にとって、スポーツをするということは、どんな意味があるのか考えてみました。

 私は以前、障がい者がスポーツをすれば、大変な思いをするだけだと思っていました。しかしその後、横浜の盲学校で、目の不自由な人のスポーツ「ブラインドスポーツ」を体験することがあり、その時、盲学校の中学生や高校生の人に、プレイの仕方を教えてもらいました。盲学校の生徒たちは、みんな楽しそうにスポーツをしていました。そして目が不自由だとは思えないくらい上手に、プレイをしていました。その時、障がいがある人にとってスポーツは、苦しいものではなくて、楽しむものなのだとわかりました。目が見えないからこれをやってはダメとか、足がないからあれをやってはダメというのは、その人の可能性をうばい楽しみをうばっているのだと思いました。

 また盲学校でスポーツをして、おなじ条件にすれば、目の見えない人といっしょにスポーツができることに気付きました。スポーツは、障がいがある人を区別することなく、みんなを一緒に扱う第一歩になるのだと思います。

 二〇二〇年に東京でパラリンピックが開さいされます。私も含めて、私の周りの人たちは、障がい者スポーツをよく理解できていないです。

 みんなが障がい者スポーツを見たり、体験したりして触れてみれば、その良さもわかるし、理解も進みます。

 世界中からパラリンピックの選手が集まってきたり、そのプレイを見るために多くの障がい者が日本にやってきた時、私たちが、障がいや障がい者スポーツを良く理解し、これらの人たちを仲間としてむかえ入れれば、最高の「おもてなし」になると思いました。

課題(1)(朝日新聞 7月22日付夕刊)
「僕らの夢キックオフ」

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