2014年 第6回かながわ新聞感想文コンクール

小学6年生の部 入選

「薬物汚染の拡大」
横浜市立根岸小学校 六年 安藤 弘燿

 ハーブをすった運転手がトラックを運転し、人をひきました。こんなニュースがテレビで流れていました。ぼくは最近、薬物に関するニュースが多いと思います。また警察は「危険ハーブ」と名を改めて警戒を強めていると思う。

 しかし、違法薬物の使用の拡大は、日本だけでなく、あのブータンもだということを知って、ぼくは、とてもおどろきました。なぜなら幸せの国ともいわれるブータンでなにが原因で、違法薬物がすわれるのか分からないからです。

 このことは神奈川新聞の記事にのせられてあって、その記事をよんでぼくは、ブータンの違法薬物の依存が深刻化しているという事について知りました。記事によると、薬物による犯罪件数は二〇〇一年以降の十年で約九倍増加したという資料があります。この資料はブータンの薬物問題の深刻化が表れていると強く思います。

 この記事からぼくは二つの事を考えました。

 一つは、ブータンという国は本当に幸せの国なのかです。もしも幸せならばストレスもなく一人一人が満足感を感じているはずです。なので違法薬物には手をつけないとぼくは思うのです。それでもブータンが幸せの国であれば、ストレスが理由や原因ではなくて、違法薬物に手を染めたのだろうと考えて、くわしく記事を読んでみた。すると、「全人口の7割が住む地方の農村から情報の集まりやすい都市部へ若者は仕事を求めて移り住むようになり、家族とはなれて都市部でくらし、薬物にふける友人を見て好奇心から薬物に手を出すのが原因。」と、書かれてあった。人の好奇心によって違法薬物の依存が拡大すると分かったが、一番最初の人がなんで依存という方向に進んだのかと気になりました。

 もう一つは、ブータンは薬物のとりしまりがあるのかという事です。もしもとりしまりがあるのならば原因の薬物にふけった人を減らし拡大を防ぐことができると思います。また、依存者用のリハビリし設もあるので、都市でとりしまりなどで依存者をみつけて、リハビリなど、はやめの対しょが問題の解決に少しはつながると思いました。

 ぼくは、楽しくなると、少しふざけてしまう時がある。どんなに相手の人が楽しそうでもこれからは事の善と悪を見きわめてその判断にあった行動をする力が必要になってくると思います。いくら好奇心があってもその事の善・悪が分かれば、自分自身で犯罪を防ぐことができるのだとこの記事から思いました。

 一つの記事からこんなにたくさん考えられるので、今後も新聞を読んで、そして考えて、これからの生活にいかせることを、考え続けていきたいと、強く思いました。

課題(1)(神奈川新聞 7月28日)
「薬物汚染『幸せの国』も」


小学6年生の部 入選

「環境と命のつながり」
開成町立開成南小学校 六年 吉川 康介

 この記事は海面上昇です。一番最初に思ったことは、なんだかぼくが波にのみこまれそうな気持ちになったことです。

 ぼくの家は海からはけっこうはなれています。でも地球温だん化でグリーンランドなどの氷がとけて水が増えていつかここも海になってしまうのかもしれないと思いました。またその前に津波などの災害でひ害がでてしまうかもしれないと考えると、「ゾクッ」としてしまいました。

 東日本大しん災で大きなひ害をうけたふく島原子力発電所は津波が原因でした。でも海面上昇により他の発電所も水につかってしまうのではないかと思います。そうしていくと、おおげさになりますが日本全体がもっと危機におちいると思います。

 他の国、特に小さい島の人たちは、海面上昇により川に海水が逆流して水が飲めなくなってしまいます。同じ人々が苦しんでいるのを考えると心が痛みます。

 もう命の危機になっている生物もいるのです。雪が解けることによって住みかがなくなってしまうのです。最初は動物たちがかわいそうにだけしか考えていませんでした。でも読んでいくと、動物たちとも命のつながりがあるというのがわかってきました。命のつながりというのは大きなつながりであり一人一ぴきなどを大事にしていかないといけないと強く思いました。

 地球の環境は木でいう枝の先まできているかもしれない中でいつか取り返しがつかなくなる気がします。そのタイミングがくるのは、先の話ではなくなってきています。いつそんなことになるのか、「ひやひや」して止まりません。

 技じゅつが発たつしたり、新しい建て物を建てたりして暮らしが便利になることはうれしい事ですが、今の世界の現象をもう少し考えていかないといけないと思います。

 ぼくが大人になった時の子ども達に住みよい地球を残せるようにしていきたいです。そのために、ぼくができる事は希少生物の小田原メダカを大事に飼ったり、節電したりして自然を大切にしていきたいです。

課題(1)(朝日新聞 7月5日付)
「海面上昇/膨張熱と氷の融解が主原因」


小学6年生の部 入選

DNAかん定
南足柄市立北足柄小学校 六年 大野 藍丸

 事実をかくそうとすれば、それは当然うそになる。それでもぼくは、知らなくていい事実と、つらぬきたいうそが、この世の中には山ほどあると思う。

 ある日とつ然、「親子ではないです。」なんて言われたら。子供のぼくなら、どう思うだろう。

 血えん関係なし。この、たった六文字で済ませられるほど、ぼくたちは大人ではない。大人になっても、いくつになっても、ぼくたちは子供なんだ。お父さんとお母さんの、子供なんだ。

 子供のぼくに言えることは、大人の事情で、ぼくたちの過去と未来を決めないでほしい。ぼくの思い出は、ぼくのものだ。ぼくを愛してくれる人を、ぼくからうばったり、傷付けたりしないでほしい。それだけは、大人だからって許さない。子供にだって、失いたくないものや、守りたいものがあるんだ。

 ぼくは、この記事を読みながら、算数の図形みたいだなと思った。複雑になればなるほど、いろいろな考え方がある。人それぞれ見方もちがう。でも、正しく解いていけば答えは出る。最後に出る答えは、たった一つだ。けれど、三角形、四角形、円、それぞれの公式が決まっていなければ、答えは出ない。そんな中では、どんなに考えても、みんなが同じ答えにはたどり着かない。公式はとても重要な役割を果している。

 この記事の判決も、みんなが同じ答えを出していない。それは多分、図形でいう公式が、きちんと決められていないからではないかと思った。でも、判決を求める方も、言いわたす方も人間だ。そこには、心がある。心に公式は使えない。だからこそ、みんなが同じ判決を出せるようにする公式が、ぼくは必要だと思った。

課題(1)(神奈川新聞 7月18日付)
「DNA父子鑑定訴訟判決/子の幸福守る立法を」


小学6年生の部 入選

中国製とり肉のマック販売中止について
川崎市立宮崎台小学校 六年 石丸 歩実

 この記事を読んで私は、「マクドナルド」のチキンを食べることがこわくなった。私はお肉が大好きなので悲しかった。中国の人が「自分が食べるわけじゃないから。」と言っていたり、製造工場ではゆかに落ちた物を使っている様子をテレビで見て、許せなかった。そのお肉が「マクドナルド」以外の店でも使われていたのにもおどろいた。私は、日本で作っているお肉と思って食べていたけど、他の国で作られている物も多いんだなと思った。こういう事でその国の信らいが無くなってしまう。それから私は買い物の時にパッケージを見て「中国産」などの商品をためらうようになった。一度、信らいを無くしたら、取りもどす事は難しいと思った。

 日本人みんなもショックだったと思うけど、もっとショックだったのは、「マクドナルド」の社長さん。信用して作ってもらっていたのに裏切られて、悲しかったと思う。

 中国では、体に害のある粉ミルクを売っていたり、公害などの色々な問題がある。中国の人も自分の国を信用できない問題がたくさんあるのに海外の人が信用するわけがないと思った。この問題は、他の国の人をまきこんで、健康に関わる事だからさらに中国への信らいが無くなったと思った。「自分が食べるわけじゃないから。」という考えではなく、もっと食べる人の事を考えて作ってくれたらよかったのに。そうしたら、きれいで安全な作り方をしていただろう。

 私は、安全で、おいしく、いい環境で作ったお肉が食べたい。利益の事だけではなく、相手の事を考えて思いやりをもった仕事をすることが大事で、作る側も買う側もおたがいハッピーな気持ちでいられるのだと思う。

 どんな仕事でも、相手はいる。相手が直接見える仕事もあれば見えない仕事もある。将来どんな仕事についても、私は、その先にいる相手のことを考えて、思いやり、心をこめた仕事をし、信らいされる人になりたい。

課題(1)(神奈川新聞 7月26日付)
「マック販売中止/中国製鶏肉使用8商品」

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