神奈川NIEミーティング

NIEミーティング議事録 2017年9月16日(土)

○NIE全国大会報告

 「新聞を開く 世界をひらく」という全国大会テーマのもと、今年度の全国大会は、名古屋で開催され、全国の小中高校の教員や生徒、新聞社の関係者ら約2300人が参加した。名古屋大学教授 天野浩氏の講演に始まり、次に天野浩氏・吉田沙保里氏・小出宣明氏・児童生徒代表二人・司会土屋武志氏による座談会が開かれた。講演会の中で、記憶に残った言葉は「勉強することは役にたつことなんだ。」人の役にたつための学習ということだった。

 参会者が参加した分科会の内容について、以下のように報告された。

【情報能力を育てる図書館活動とNIE】

・図書館でどうNIEが行われているのかが示された。子どもが読まないと言うより、教師が読むということから始めたい。

・司書と校長とが一緒に発表した取り組みがあった。学校としての組織が大切。

・学校司書の存在感がとてもある。せっかく配置された司書をどう活用するかが大切。

【授業視察】

・植田中→国語で。意見を書いて投書する。千郷中→駅伝方式でまわしていく。また、NIEで地域の課題をとらえる。地元新聞に意見投書をするなどの活動があった。投書をするということは、子どもたちが新聞に参加するということになり、有益ではないか。

・名城大学付属高校→国際学科の総合で取り組んでいた。10年後の自分について描こうと言う事で、まず、自分とつながるようなものを集めて、マイントマップをつくった。そこに関係する記事を集めて位置づけ、ペアで相手にインタビューして、記事を仕上げると言う取り組みである。キャリア教育に活かせるのではないか。

〈報告を聞いて〉
・インタビューされることによって、自分で気づけなかった事に気づける。
・かつて、中学生の投書が新聞に載り、それを読んだ高齢者がまた、投書し、そのやりとりが続いて本になったということがある。自分が発信するとだれかが応えてくれる・・そういうことに意味がある。
・高校の事例は指導要領に沿っている。社会や世界の状況を幅広く視野に入れて自分が主役としてどう価値をうみだすか。社会とどうかかわっていくのか子どもに考えさせる。そのために、必要なのは、いろいろな情報をとりいれて、立ち位置を見定めながら。既存の枠組みでやっては、だめ。
・教科の特性に応じた見方・考え方が重要。それをどう深い学びにつなげていくか。
・知識を相互に慣例づけて、情報を精査したり、考えたりする。どう、理解されていくかやってほしい。
・新学習指導要領の中で、新聞の重要性もますます強くなっているのではないか。